2010年01月31日

さばける

・魚をさばく
・大量の在庫を売りさばく
・たまった仕事をさばく
・荒馬の手綱をさばく
・着物の裾をさばく

この「さばく」の漢字が浮かびませんでした。
「捌」です。
手で別ける。なるほど。
ベツ・ハツ・ハチ・さば-く
1、やぶる
2、わける
国字は、さばく。さばき。

「捌く」(さばく)
1、入り乱れたりからんだりしているものを解きほぐす。
2、鳥・魚などを切り分ける。解体する。
3、扱いにくいものをうまく扱う。また、道具などを使いこなす。
4、物事を手際よく処理する。
5、商品を売り尽くす。
6、目立つように振る舞う。

・水はけがよい
・商品がよくはけた
・不満のはけ口
この「はけ」も「捌」です。

また、
「さばけた人」などと言う時も「捌けた」です。
私は“テキパキ手際がよい”というような意味で使っていましたが、辞書の「捌ける」には“世事に通じていて、物分かりがよい”とありました。

「さば」つながりで、
「さばさばする」は「さばける」から来ているのかと思いましたら、違うようです。
語源はわかりませんでしたが、漢字は当てられていません。

「さばさば」
1、面倒なことや嫌なことなどと縁が切れて、さっぱりした気分であるさま。
すっきり。
2、性質などがさっぱりしているさま。物にこだわらぬさま。

・面倒事が片付いてさばさばした気分になる
・さばさばした性格

似た意味合いとしては、
「あっさり」「さっぱり」などがあげられるでしょうか、それぞれに受ける感じが違いますね。
また「さばさばしている」は、プラス評価とマイナス評価の両面があるようです。
話の前後や相手の口調で感じ取れるものですが、悩ましい時もあるかもしれません。
特に女性の場合、女らしいうるおいがないことのように受け取りがちですので、誉めたつもりで言ってもムッとされるかもしれません。
私も「さばさば」には、なんだか大雑把なイメージを受けてしまいます。
勝手な思い込み?



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2010年01月30日

推敲(すいこう)

文章を何度も練り直すこと。

今さら説明するまでもない頻出の語です。
故事ということも知られていると思いますが、私はその成り立ちを知らないままきてしまいました。

「推」と「敲」で迷ったという話しですが、
どういう状況の文章だったのでしょう。

以下の詩の4行目がその箇所です。
結局「敲」の字が使われました。
* * *
閑居隣並少なく、
草径荒園に入る。
鳥は宿る池中の樹、
僧は敲く月下の門。
橋を過ぎて夜色を分かち、
石を移して雲根を動かす。
暫く去って還た此に来る、
幽期言に負かず。
* * *

お話しは---------
時代は唐の中頃、
賈島 ( かとう ) という男が ロバにゆられながら詩の創作にふけっていました。
「僧は推す月下の門」とできたのですが、
どうも「推 す」(おす)を「 敲く」(たたく)にした方が良い気もする。
さて、どっちが良いか?と迷い、ロバの背で、推したり敲いたりを真似して考えあぐねていたところ、ある貴人の行列に行き当たってしまいました。
衛兵に引き立てられたので、事情をつぶさに説明して非礼をわびたところ、貴人は怒るどころか、「それは君、「敲く」のほうが月下に音を響かせる風情があって良いな」との答え。
その貴人は詩人としても名高い 韓愈 ( かんゆ ) その人だったのです。
2人はそこで意気投合し、心ゆくまで詩を語り合いました。
後に、賈島は韓愈の門人(弟子)となり、詩人として独立しました。
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「推」に“おす”
「敲」が“たたく”
という意味があることを知りました。

「推」
スイ・おす
手でおしやる意。
“おしはかる”という意味で覚えていましたので、「押す」と類義だったのが発見でした。

「敲」
コウ・たた-く
指先やこぶしで軽くたたく。ノックする。

「敲」は「推敲」以外では使われていないようです。

一方、
「叩」
コウ・たた-く
1、たたく。はたく。
2、地面に打ち当てる。

「叩頭」(こうとう)
頭を地面にすりつけてお辞儀すること。叩首。

「叩扉」(こうひ)
扉をたたくこと。訪問すること

叩き台(たたき-だい)
よりよい成案をめざして意見や批判によって練り上げてゆくための、もとになる案。試案。

叩き上げ(たたき-あげ)
下積み時代の苦労を経て、腕を磨いて一人前になったこと。

「叩き台」や「叩き上げの○○」という言い方はよく聞きますね。





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2010年01月24日

水際立つ(みずぎわだつ)

他と比べてひときわ鮮やかである。
・水際立った手腕を発揮する
・水際だった女優の演技

水際=際立った美しさ
このイメージが持てずにいたものですから、語源に何かもっと隠された意味があるのかと思いました。
結果は、文字通り水際が美しいからところからきています。
Webで見た説明には、
松島や九十九里浜などのスケール感のある景色を目に浮かべて下さいとありました。
昔は水も空気も澄んでいて、今よりもずっと海辺と陸地の境目ははっきりした線を成していて、美しい景色だったに違いありません。
水際立つとはそういう光景を指して生まれた言葉でした。

「水際」(みずぎわ)
1、水面が陸地と接している所。みぎわ。
2、物が水面に接するところ。
3、生け花で、花材が水面に接するところ。

・ウイルスを水際で食い止める
・空港でのインフルエンザ水際対策はパフォーマンス的
・水際で大規模なテロ計画を阻止
・密輸を水際で食い止める

「水際」が“境界線”という意味で使われています。
デジタル大辞泉では、
“上陸する直前”という意味を載せていました。

現在、「水際作戦」はいろんな意味で使われていますが、
元は、第二次大戦中戦った日本軍の作戦名からきているようです。
武器・人員・弾薬が底を突いた日本軍は最後の手段として、敵の防御体制が整わない上陸間際に攻撃を与える作戦をとりました。

辞書の説明は、
上陸してくる敵を水際で撃滅する作戦。
転じて、病原菌・害虫・麻薬などが国内にはいり込むのを防ぐこと。

2007年に問題になったのが、
福祉事務所の「水際作戦」。
生活保護を申請しようとする人に対し、福祉事務所の職員が申請書をすぐに渡さず、窓口での相談段階で対象者を振るい落とそうとしたものです。
生活保護問題に取り組む弁護士や福祉関係者らが批判の意を込めて付けました。




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2010年01月19日

地頭(じあたま)

大学などでの教育で与えられたのでない、その人本来の頭のよさ。
一般に知識の多寡でなく、論理的思考力やコミュニケーション能力などをいう。

「地頭」は新しい言葉で、goo辞書にはまだ載っていませんでした。
「地頭力」(じあたまりょく)という言葉が、数年前くらいに出てきて、それなりに浸透しているように思うのですが、どうでしょう。
「地頭力」とは、
知識に頼らず、思考によって解答を導き出す力。
創造的な考える力。問題解決の能力。

「地」には、“大地”“場所”“立場”“状況”などの意味がありますが、
地頭の「地」は、“本性・もちまえ”という意味で、
他に--地力・意地・意気地--の例があります。

「意気地」(いくじ)は、「いきじ」の転じたもので、
物事をやりとおす気力。他に負けまいとする意地。

普段、軽口で言う「いくじなし」は「意気地」から来ていたんですですね。

頭の他に、何か体の部位がついた面白い言葉がないか探してみましたが、
「肩」と「声」しかありませんでした。

地肩(じがた)
持ち前の肩の力。物を投げるときなどにいう。

地声(じごえ)
1、生まれつきの声。ふだんの声。
2、技巧的な発声をしない自然の声。 →裏声(うらごえ)

地頭力とは違いますが、マイナス言葉に「力」をつけてブラスパワーにした、
「老人力」「鈍感力」なんていうのがありましたね。
私などは「忘却力 」「小心力」もアピールして欲しいところです。

最後に、
「地頭」(じとう)の説明もしておきます。
鎌倉幕府・室町幕府が荘園・公領を管理支配するために設置した職。

「地頭」で思い出したのが、
「泣く子と地頭には勝てぬ」という文句。
聞き分けがない子供や、横暴な地頭には従うほかにない。
道理を尽くしても、理の通じない者には勝ち目がないことを言っています。

実質的に土地を支配していた地頭は、幕府の命令すら聞かず、農民を脅迫的に使役したり、荘園領主に年貢を納めなかったりと横暴な振る舞いをしていたようです。



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2010年01月17日

捨象(しゃしょう)

事物または表象からある要素・側面・性質を抽象するとき、他の要素・側面・性質を度外視すること。
(デジタル大辞泉)

何を言ってるの??

では、goo辞書の説明。

概念を抽象する際に、抽出された諸表象以外の表象を考察の対象から切り捨てること。

説明の言葉がもう難しい。

漢和辞書はもう少しくだけた言い方です。

多くのものの中で共通するところを抜き出して一つの考えをまとめる時、共通していないものは捨てさること。

Web上にあった記述です。

抽象化(ちゅうしょうか)とは、思考における手法のひとつで、対象から注目すべき要素を重点的に抜き出して他は無視する方法である。
抽象化において無視することについては「捨象」するという。
従って、抽象と捨象は盾の両面といえる。

「抽象」(ちゅうしょう)とは、
事物または表象からある要素・側面・性質をぬきだして把握すること。

「抽象」との関係でとらえると「捨象」が理解できました。

「捨」と「象」に思わぬ意味が隠れていないか見てみます。

「捨」
シャ・す-てる
1、すてる
2、ほどこす--喜捨

「象」
ショウ・ゾウ
動物のゾウの形にかたどった象形文字。
1、ゾウ
2、物の形
3、物の形をかたどる

意外な意味はありませんでした。

「有象無象」(うぞうむぞう)という言葉があります。
1、取るに足りない種々雑多な人々。多く集まったつまらない連中。
2、「有相無相」に同じ。

「有相無相」(うそうむそう)とは、
形をもつものともたないもの。現象と真理。有象無象。

仏教用語「有相無相」から「有象無象」に転じたもので、
“取るに足らない人々”という意味は後からできたものです。
「有象無象」が「うじゃうじゃ」「うじょうじょ」などの語感と似ていたことから派生したものと思われます。




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2010年01月11日

余蘊(ようん)

余分のたくわえ。余った部分。
また、不足の部分。余すところ。
・説明を尽し余蘊ない
・余蘊なく記述する

「蘊」は、
ウン・つ-む
1、積みたくわえること---余蘊・蘊蓄
2、物事の奥底---蘊奥

最初、辞書の説明が飲み込めませんでした。
“余分のたくわえ”と“不足の部分”が違うことを言っているように思えました。
それに「蘊」の“蓄える”という意味がじゃまして、熟語「余蘊」の意味がなかなか入ってきませんでした。
例文の「余蘊」を「余すところ」と置き換えて読むと、するりとわかります。

この難しい「蘊」という字は、
「蘊蓄」(うんちく)に出てきます。
学問や知識を積み蓄えること。
「蘊奥」(うんのう)は、
学問や技術の奥深いところ。奥義。秘奥。

一方の「余」の意味は、
一、われ。自分。
二、
1、あまり。
2、あまる。あます。
国字)あまりに。非常に。

「余」には、たくさんの熟語があります。

窮余・残余・剰余・有余・余輩
余分・余暇・余地・余日・余談・余裕・余力・余念・
余韻・余意・余情・余香・余薫・余熱・余寒・余炎・余震
余技・余興・余業・余計・余財・余剰・余得・
余勢・余威・余憤・余病・余罪・
余徳・余沢・余烈・余慶・余栄・余殃・
余命・余生・余喘・余年・余齢・
ありますねー。
まだ漢字を見ればなんとなく理解できますが、耳からだと何のことだかわからないでしょうね。

以下に意味のわからなかったものをあげてみました。
「余輩」(よはい)
自分。また、自分たち。われわれ。

「余意」(よい)
言外に含む意味。余情。

「余沢」(よたく)
先人の残しためぐみ・恩恵。

「余烈」(よれつ)
先人の残した功績。遺烈。

「余慶」(よけい)
祖先のなしたよい行いのおかげで子孫の受ける福。余福。

「余殃」(よおう)
祖先のなした悪いことのむくいとして子孫にまで残る災い。



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2010年01月10日

晦渋(かいじゅう)

言葉や文章がむずかしく意味がわかりにくいこと。難解。

使ったことのない言葉です。
「晦」は珍しい字のように思いましたが、「大晦日」(おおみそか)で目にしていました。

「晦」
カイ・くら-い・みそか
1、みそか。陰暦で月の末日。
2、夜。やみ。
3、よくわからない。
4、くらます。姿をかくす。

「晦日」(かいじつ/みそか/つごもり)とは、
月の末日のこと。

月相を表す「弦」「望」「晦」「朔」に由来するもので、
「朔」は月が現れること、
「晦」は月が隠れることを意味します。

「つごもり」は「月隠り」(つきごもり)が転じたもので、月が隠れる意。
陰暦では 月が隠れる頃が月末になるため。

「朔」は、月が一巡して初めに戻る、ついたちの意。
「朔日」(さくじつ)=「朔月」(さくげつ)
ついたち。月の第一日

「晦朔」(かいさく)
つごもりとついたち=月の最終日と月の第一日
また1ヶ月のこと。

月齢ごとの呼び名を見てみましょう。
「月齢」とは、
新月の時を0として、次の新月までの経過時間を1日単位で表したもの。
0-----新月/朔
3-----三日月
7・8--上弦/半月
13----十三夜
14----小望月(こもちづき)
15----満月/望月/十五夜
16----十六夜(いざよい)
22・23--下弦/半月
29・30--晦

「晦渋」という言葉から「晦」と「朔」が月の満ち欠けに関した漢字だったことを知りました。



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2010年01月03日

述懐(じゅっかい)

1、心中の思いをのべること。
2、不平・うらみ・愚痴(ぐち)などをいうこと。

私は「述懐」を“昔を懐かしんで述べる”ことだと思っていました。
単に“思いを述べる”ことだったんですね。
しかも“グチをいう”という意味までありました。
ただ、「デジタル大辞泉」には、もう1つの意味として、
“過去の出来事や思い出などをのべること”
という意味を載せています。
元々は“思いを述べる”だったものが、しだいに“懐かしむ”の意味が入ってきたという経緯があるようです。

「懐」の意味は、
1、おもう
2、なつかしむ
3、なつく
4、いだく
5、ふところ

「のべる」には「述/宣/陳」の字が当てられています。

「述べる」
1、考え・意見などを口に出して言う。
2、文章で表す。

「宣」
1、のべる
2、のたまう
3、みことのり

「陳」
1、つらねる
2、のべる
3、ふるい

また、「叙」「抒」にも“のべる”意があります。

「叙」
1、順序
2、順序をつける
3、はしがき=序
4、のべる。順序だててのべる。
5、さずける

「抒」
1、心中をうちあける
2、くむ。すくいだす。
3、ゆるめる

述べるに関した熟語を拾ってみると、

「叙事」(じょじ)
事実をそのまま述べること。

「叙情/抒情」(じょうじょう)
感想・感情を述べること。

「叙述」(じょじゅつ)
物事について順を追って述べること。また、その述べたもの。

「陳情」(ちんじょう)
目上の人に、実情や心情を述べること。
特に、中央や地方の公的機関、または政治家などに実情を訴えて、善処してくれるよう要請すること。また、その行為。

「陳述」(ちんじゅつ)
1、意見・考えを述べること。 口述。
2、〔法〕 訴訟において、当事者やその関係人が、関係事項を口頭または書面で述べること。

「供述」(きょうじゅつ)
刑事訴訟法上、被告人・被疑者・証人などが、主として裁判官・検察官などの尋問に答えて事実を述べること。

「言上」(ごんじょう)なる言葉も見つけました。
目上の人に申し上げること。申し述べること。





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2010年01月01日

迎春

年賀ブログ用.gif


2010年が感謝と感動に満ちた一年になりますように!








posted by 空凛 at 00:15| Comment(2) | TrackBack(0) | 言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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