2017年08月05日

「磯」と「礒」

「いそざき」さんを変換した時、
「礒崎」という候補が出てきました。
「礒」も「いそ」なのだと初めて知りました。
でも、調べてみると
筆書きの字体が似ていたための誤読のようです。
「礒」は岩石のようすであって、水とは関係ありません。
中国の古典に用例が見られるものの、
現代中国では使われていないとのこと。
日本でも苗字・地名以外では使いません。

「磯」の本来の意味は、
渓流の中にあり、
水がぶつかってしぶきを上げる岩のことです。
日本では海岸の岩について使っています。
磯と聞けば潮の香りが漂ってくる感じですが、
元は海ではなかったんですね。
サンズイも付いていませんものね。
それではサンズイの「海」の字源は?
“母なる大地”と言いますが、
海こそは生物の源。だから毎は母か?
海の成り立ちは、
流れる水 + 髪飾りを付けて結髪する婦人
↓ 思い切りイメージを広げて下さい。
黒い髪 → 暗い → 広く深く暗い海
女性が関係していましたね。
それでは「瀬」はどうでしょう。
「瀬」の旧字は「P」
刀と貝ですが、「刀」に注目。
→ “水を切る”
→ “水がくだけて流れる”意。
そこから「瀬」の意味は広がっています。
1、浅瀬。
2、川の流れの急な所。潮流。
3、機会。
4、立場。
5、そのような点。
6、場所。

「瀬踏み」(せぶみ)
1、川を渡るときに、足を踏み入れるなどして、
あらかじめ水の深さを測ること。
2、物事を始める前に試してみること。

「潮」は
「流れる水」と「草+太陽」と「潮流が岸に至る象形」

「潮時」(しおどき)は“好機”という意味。
漁に最も適した時に船を出すことからきた語です。

「潮汐」(ちょうせき)は、海水の満ち引きですが、
朝方のが「潮」、夕方のが「汐」。
朝と夕、そんな風に呼応していた語とは。
「血潮」「血汐」ともに「ちしお」です。

posted by 空凛 at 11:20| Comment(0) | 言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする