2017年09月02日

戦が由来の言葉

今回は語源特集です。
戦国の世に思いを馳せながら、今に残った語を見つめ直しました。

「内幕」(うちまく)
外からは見えない内輪の事情。内情。

陣中の周囲を巡らせた外幕(とまく)の内側に張った幕のこと。
幕の内側で秘密の作戦会議をしたことから。

「裏をかく」(うらをかく)
相手が予想したのとは反対のことをして相手を出し抜く。

元は、矢や槍などが鎧や盾を貫いて、裏側まで突き通ることをいいました。
鎧や盾が万全ならば貫かれることはなく、不覚をとったということ。
→ 相手の油断をつく → 出し抜く

「牙城」(がじょう)
組織や勢力の中心となる所。

「牙」=「牙旗」で、“大将の旗”のこと。
旗竿の上部に象牙の飾りがあったところから。
大将がいる城 → 本拠地の意に。


「口火を切る」(くちびをきる)
物事のきっかけをつくる。

「口火」は火縄銃の火蓋に用いる火。
また爆薬を爆発させるためにつける火のこと。
「口火を切る」は火を点火すること。

「采配を振る」(さいはいをふる)
指図する。指揮をとる。

「采配」は大将が軍を指揮するために用いた道具。
http://www.dokitan.com/sanada/2013/01.html

「先鋒」(せんぽう)
運動・主張などの先頭に立つもの。

戦闘の時 軍隊の先頭に立って進む兵士のこと。

「身から出た錆」
自業自得。

「身」とは“刀身”のこと。
手入れを怠ると錆が生じ、
いざというときに役にたたないという戒め。

「矢も楯も堪らず」(やもたてもたまらず)
気がせいてじっとしていられない。

矢で攻めても楯で防いでも、敵の攻撃の勢いは止められない意。
抑えられない気持ちを敵の攻撃にたとえたもの。

「槍玉に挙げる」(やりだまにあげる)
非難・攻撃の目標にして責める。

これは残虐な振る舞いからきていました。
人を槍で突き刺してそれを高く掲げ、手玉のように繰ることをいいました。
人を槍の先で突き上げたように扱う意として使われ、
選び出して攻める意味になりました。
ところで、
「手玉に取る」は、
曲芸師が手玉を自在に扱ったところから。
お手玉で遊ぶ光景も見られなくなり、
若い人はもうお手玉を知らないでしょうね。



posted by 空凛 at 09:34| Comment(0) | 言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする