2017年09月12日

ままならない

思い通りにならない。

この「まま」って何?
辞書には思いもしない漢字が並んでいました。

「まま」=「儘/随/任」
1、その状態に変化のないこと。
2、思い通りの状態。自由。
3、成り行きにまかせること。

「まま」は「まにま」の音変化とありました。
では「まにま」とは?
「随」(まにま)
他の意志や事態の成り行きに従うさま。

多くは「まにま」に格助詞「に」が付いた「まにまに」という形で使われています。
・風のまにまに飛んでいく
・ボートは波のまにまに漂った
「まにまに」の使用例を見ると、ほとんど“風”と“波”と共に使われていました。
1、他人の意志や事態の成り行きに任せて行動するさま
2、ある事柄が、他の事柄の進行とともに行われるさま。
…につれて。…とともに。

何の疑いもなく、「まにま」は「間に間に」だと思っていました。

「儘」ジン・ことごと-く・まま
声符の「盡」(じん)は、聿 + 皿 (聿は筆)
器の中をはけではらって空にするさま。
そこから“つきる” “なくなる”意に。
「尽」は「盡」の略字。
「儘」の略字が「侭」

「儘」(まま)
1、なりゆきにまかせること。
2、思う通りの状態。自由。
3、その状態を変えないこと。

「ことごとく」も3つの漢字が当てられています。
「儘く/悉く/尽く」
すべて。一つ残らず。

「わがまま」も「我儘」という熟語になると、仏教語っぽく見えてしまいます。

「わがまま」の類語には、
勝手・身勝手・手前勝手・自分勝手・得手勝手・気儘・自儘(じまま)

ちなみに、「ままごと」の「まま」は 母(ママ)ではなく、飯(まま)からきています。

「ままはは」は「継母」
大和言葉の「まま」を漢字の「継」に当てたもの。

「継」 ケイ・つぐ・まま
「ケイ」
1、あとを受けつぐ。
2、血縁でない親子関係
「まま」
1、継母。
2、血のつながりがない意。

「まま」は古事記にもある古い言葉です。
「継兄」(まませ)・「継妹」(ままいも)という語もありました。


posted by 空凛 at 15:31| Comment(0) | 言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする