「絆」の語源は、
犬や馬などの動物を繋ぎとめておく綱のこと。
騎綱(きづな)、繋綱(つなぎつな)、引綱(ひきつな)など諸説あります。
転じて、人と人との結びつきを言うようになりました。
「絆」 ハン、バン
1、きづな、ほだし。馬の足をつなぐひも。
2、つなぐ。つなぎとめる。
きずな(絆/紲)
1、家族・友人などの結びつきを、離れがたくつなぎとめているもの。ほだし。
2、動物などをつなぎとめておく綱。
馬をつなぎとめておく綱を「ほだし」や「ふもだし」とも言いいます。
絆し(ほだし)
1、刑具として用いる手かせや足かせ。
2、人情にひかされて物事を行う妨げとなるもの。きずな。
絆す(ほだす)
1、綱でつなぎとめる。縛る。
2、人の自由を束縛する。
絆される(ほだされる)
動詞「ほだす」に受け身の助動詞「れる」の付いたもの。
人情にからまれる。
・情にほだされて・・・
・熱意にほだされて・・・
などと「ほだされる」は今も生きていますが、
「ほだし」という言葉から来ていました。
ちなみに、
「繋ぐ」(つなぐ)は、綱(つな)の動詞化で、
1、離れているもの、切れているものを一続きのものに結びつける。
2、ひも状のもので結びとめて離れないようにする。
3、拘禁する。自由をうばう。
4、切れないように保たせる。持ちこたえるようにする。
“かかる・かける”意では、
係争・係船・係留・係累など、
「係」が用いられて、「繋」の熟語は使われなくなっています。