2010年03月07日

懲戒処分(ちょうかいしょぶん)

公務員として果たすべき義務に違反した者に対する制裁として科せられる処分。裁判によって確定する刑事処分ではなく、処分権限者は、当該機関の長。
職員は、法律で定める事由による場合でなければ、懲戒処分を受けることはありません。
その規定は、国家公務員法第82条及び地方公務員法第29条にあります。
処分に不服のある場合には、人事院に申し立て、救済の審判を受けることができます。
懲戒処分は、違反行為の内容によって、
懲戒免職、停職、減給、戒告、訓告などがあります。

*免職
職員の意に反してその職を失わせる処分。
*停職
一定期間、職務に従事させない処分。
国家公務員の場合は1日以上1年以下。
*減給
国家公務員の場合は1年以下の期間、俸給の5分の1以下を減額。
*戒告
職員の非違行為の責任を確認し、口頭で注意すること。

民間企業における懲戒処分は、就業規則に則って行なわれますが、通常は公務員の規定に準じていることが多いようです。
ただし、公務員と違って「懲戒免職」ではなく、雇用契約を解除するという意味の「懲戒解雇」になります。

私は、このへんの公務員と民間との違いを認識していませんでした。

免職と同じ“職をやめさせる”という意味に「罷免」(ひめん)があります。
では、「免職」と「罷免」の違いは何なのでしょう。
「罷免」は、
違法行為に限らず、その職務を続けていくのに適しないとされた場合に辞めさせること。

免職には他にも、
「諭旨免職」「分限免職」というのがあります。

「諭旨免職」(ゆしめんしょく)
違法行為はあったが懲戒免職にするほどではないので、本人を諭して自分から申し出ての退職とすること。
通常、懲戒解雇に退職金の支給はありませんが、諭旨免職には退職手当の何割かは支給されます。

「分限免職」(ぶんげんめんしょく)
公務員としての適格性などを理由に身分を失わせること。

一般職の公務員で勤務実績が良くない場合や、心身の故障のためにその職務の遂行に支障がある場合など、その職に必要な適格性を欠く場合、公務の効率性を保つことを目的としてその職員の意に反して行われる処分のこと。
職場内の綱紀粛正を目的とした懲戒処分とは異なり、懲罰的な意味合いは含まれておらず、免職となった場合でも退職手当が支給されます。

「分限免職」というのは聞いたことがありませんでした。
「分限」とはどういうどういう意味なのでしょう。

「分限」(ぶんげん)
1、上下・尊卑の区別などによって定まる身分。身のほど。分際。ぶげん。
・分限をわきまえる
2、財力。財産。また、金持ち。ぶげん。
・分限者
3、公務員の身分に関する基本的なことがら。
4、それ相応の能力や力。

「ぶげん」と読むと、
1、身のほど。分際。
2、財力があること。また、財産家。富者。

「分限者」(ぶげんしゃ)
金持ち。財産家。ぶんげんしゃ。

「俄分限」(にわかぶげん)という言葉もありました。
急に大金持ちになること。また、その人。

「分限者」というのは、時代劇か何かで聞いたようなきがしますが、日常で「分限」という言葉は耳にしませんね。

似た意味に「分際」というのがありますが、
たいてい、
・養ってもらっている分際で・・
・子どもの分際で生意気な
・分家の分際で・・
などと、相手を見下してののしる時に使われることが多く、悪いイメージがついていますが、「分際」自体に悪い意味は含まれていないようです。

「分際」(ぶんざい)
1、身分の程。身の程。ぶん。
2、それぞれの人や物に応じた程度。



posted by 空凛 at 15:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/142981154

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。