2010年03月21日

物相飯(もっそうめし)

物相に盛った飯。盛りきりの飯。
特に、近世の牢獄で囚人に与えられた飯。

浅田次郎の「ハッピー・リタイアメント」で見つけました。
「物相飯」がどんな飯なのか、まったく想像できませんでした。

「物相」とは、
飯を盛って量をはかる器。
また、飯を一人分ずつ盛って出す器。

こう辞書にはありました。
ご飯をはかる軽量カップみたいな物?
どういう存在かよくわからなかったので、検索してみましたらやっと実態がわかりました。
ご飯の型抜きのことをいうようです。
「相」は木型のことで、同じ形の物を沢山作るための木型です。
お弁当に梅や松の形で抜かれたご飯が入っていますが、あれを「物相ご飯」といい、その形を作る型のことです。
和菓子用の型も物相型というようです。
田舎では祝いの時に押し寿司を作っていましたが、「物相寿司」というのもありました。

「相」には、
“すがた・ようす”という意味の
風貌・相貌・様相・面相・形相・血相・
という熟語があります。

「血相」(けっそう)って、
手相・家相・印相の後に並んだら、血液占いみたいに思いません?
「血相」は、“顔の表情・顔色”という意味ですが、
・血相を変える
という決まりきった言い方でしか使われていませんね。

「形相」(ぎょうそう)も“顔かたち”という意味ですが、
・必死の形相
・鬼のような形相
恐怖や怒り嫉妬など激しい感情の表情にのみ使われます。

「面相」(めんそう)は「相貌」や「容貌」「容姿」と同じニュアンスでは使われません。
・よくその御面相で・・
・怪盗20面相

「貌」は1字で、“顔立ち”“容姿”という意。

ちなみに、
「美人」は“美女”の意ですが、古くは男子もさしたようです。
「美貌」(びぼう)は、“美しい顔かたち”で、性別のことには触れていませんが、ほとんど女性の誉め言葉になっていますね。




posted by 空凛 at 22:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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