2017年08月08日

徒口(あだくち)

実意のない言葉。むだぐち

「徒」の読みは
ト・かち・あだ・むだ・いたずら

「ト」
・乗り物を使わないで歩くこと
・何も持たない
・むだ
・仲間

「かち」
・乗り物を使わないで歩くこと

「いたずら」
・役に立たないさま
・何もすることがないさま

「あだ」
・実がないこと
・浮ついたさま
・はかないさま
・かりそめ

以前、「徒花」(あだばな)を取り上げましたが、
「徒」(あだ)を使った語は消えつつあります。
実際、徒(あだ)の熟語は用例辞典を引いても、
サンプル不足で表示されません。
でもちょっと新鮮な語感があって、
ハッとする表現になると思うのですが・・・。
復活するといいのにと思いつつ、いくつか紹介します。

「徒心」(あだごころ)
浮気心。

「徒つく」(あだつく)
1、浮気心を起こしてそわそわする。
2、いちゃつく。じゃらつく。

「徒言」(あだごと)
実(じつ)のないあてにならない言葉。うそ。

「徒言/只事」(ただごと)
技巧などを用いない、ありのままの言葉。
歌語でも比喩でもない日常の言葉。

「徒顔/只顔」(ただがお)
化粧していないありのままの顔。素顔。

「ただがお」って、何となくとぼけた感じがします。
一方、
「素顔」は中立・無色のイメージ。
「すっぴん」は肌がピンと張った感じ。
「地顔」(じがお)はちょっと不細工ニュアンス。
雑誌や会話では、
「素顔」より「すっぴん」のほうがよく使われていますね。
すっぴんは2004年あたりから現れたようです。
2013年頃をピークに今もまだまだ元気な語です。
由来は「別嬪」(べっぴん)=“美人”です。
最近はあまり聞かれなくなりましたが、
中高年のおじさんが「べっぴんさん」と言ってるのを
たまに耳にすることがあります。
この「別嬪」の対語として生まれました。
素の嬪→「素嬪」(すっぴん)
元は、化粧をしなくても美人の意。
そこから素顔のままを意味するようになりました。


ちなみに、
「ただごとではない」の漢字、書けますか?



「徒事/只事/唯事」
取り立てていうほどのこともない事柄。普通のこと。
posted by 空凛 at 08:31| Comment(0) | 言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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