2017年08月25日

コケにする

漢字を見ると、思いもよらない「虚仮」。
“うそ”と“かり”なんです。
「虚仮」は仏教由来で、
「虚」は虚妄や偽りの意。
「仮」は実態のないこと。
転じて、
思慮の浅いこと。愚かなこと。

「虚仮威し」(こけおどし)
浅はかな見えすいたおどし。
見せかけだけもっともらしく見せること。

「虚仮の一念」(こけのいちねん)
愚かな者が一心に何かをやりとげようとすること。
「虚仮の一心」「虚仮も一心」とも言います。
諺に「虚仮の一念岩をも通す」があります。
ところで、
「君が代」の歌詞に
「こけがむすまで」というくだりがありますが、
これは「苔が生すまで」
苔が生えるほど長くずっと続くという意味です。

卒業式の時によく歌われる「仰げば尊し」も
私は勘違いしていた箇所がありました。
(* のところ)
改めて詞の意味を味わいます。
「仰げば尊し」
一、
仰げば尊し、わが師の恩。
教(おしえ)の庭にも、はや幾年(いくとせ)。
思えば*いと疾し、この年月(としつき)。
今こそ別れめ、いざさらば。
二、
互いにむつみし、日ごろの恩。
別るる後(のち)にも、*やよ忘るな。
身を立て名をあげ、やよはげめよ。
今こそ*別れめ、いざさらば。
三、
朝夕 馴(なれ)にし、まなびの窓。
螢のともし火、積む白雪。
忘るる間(ま)ぞなき、ゆく年月。
今こそ別れめ、いざさらば。

*「いととし」を、私は「愛しい」と勘違いしてました。
「いととし」は「いと+とし」
「いとをかし」の「いと」=非常に
「とし」は「疾し」=速い

思えば とてもはやく過ぎ去ってしまったなあ。

*「やよ」は呼びかける時の語。
「やあ」「おい」

*「別れめ」は「別れ目」ではありません。
「め」は意志・決意を表す古語の助動詞「む」の已然形。
「こそ」と呼応した係り結びで、
「さあ、今こそ別れよう」という意。

「已然系」(いぜんけい)
文語の動詞・形容詞・形容動詞・助動詞の活用形の一。
助詞「ば」「ど」「ども」などが付いて、順接・逆接の確定条件を表す。
また、係助詞「こそ」をうけて文を結ぶ。
口語では、これに相当する活用形が仮定の意味を表すので仮定形という。

「係り結び」(かかりむすび)
文語文で、文中に係助詞が用いられる場合、
それに応じて文末の活用語の形態に変化の生じる現象。

「係助詞」(かかりじょし/かかりことば/けいじょし)
助詞の分類の一。
文中にあって、述語と関係し合っている語に付属して、その陳述に影響を及ぼし、
また、文末について、文の成立を助ける働きをする助詞。
文語:「は」「も」「ぞ」「なむ」「や」「か」「こそ」
口語:「は」「も」「こそ」「さえ」「しか」「しも」「でも」
などがある。

童謡「赤とんぼ」も勘違いされているかも。
夕焼け小焼けの赤とんぼ *おわれてみたのはいつの日か
×追われて見た---(追いかけられながら見た)
〇負われて見た---(おんぶされて肩越しに見た)


posted by 空凛 at 15:27| Comment(0) | 言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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