2017年08月26日

「森」と「杜」の違い

ズバリ単純に言ってしまうと、
「森」・・自然のもり
「杜」・・神社のもり

中国古来の「杜」の読みは、ト・ズ
1、ふさぎ止める。「杜絶」
※「途」を代用字とすることがある。(途絶)
2、木の名前。ヤマナシ。
ヤマナシはバラ科ナシ属の落葉高木。栽培種ナシの原種。
中国の「杜」に“森”の意味はありません。
古代日本人は、和語としてこの漢字を「もり」と読みました。
「杜」が「もり」となった由来には2つの説があるようです。
◇神社は結界によって周りと隔絶された場所。
門を閉ざし、周りから“杜絶”されたところから、
神社の木立を「杜」と表現するようになった。
“守り”の意味につながります。
◇自然崇拝から「もり」は神の来臨する所と考えられて、
「神社」「社」とも表記されました。
この「社」が誤って「杜」になり、
「もり」の読みが生じたというもの。

「社」は「もり」の他に「やしろ」とも読みましたが、
平安時代以降、示偏の「社」を「やしろ」、
木偏の「杜」を「もり」と使い分けるようになりました。

「森」と「杜」と「社」は影響しあっている部分があるんですね。

では、「森」と「林」の違いは?
いろいろ解釈がありましたので、語源的な説明だけ。
森は「盛り」と同源で、
木が多くこんもりと生い茂っているところ。
林の語源は「生やす」の名詞化「生やし」で、
同じ種類の木が横並びのようす。
「生やし」とあっても人が生やす意ではなく、
自然自らの力で生やすことを表しています。

ところで、
「風致木」(ふうちぼく)という語をご存じですか?
辞書に「風致木」はなく、「風致」が載っていました。

「風致」(ふうち)
自然の風景などのもつおもむき。味わい。風趣。

「風致」という語も知らなくて、用例を調べてみました。
・風致を害する
・風致を維持するために、守戸と呼ばれる監視役を配置させた。
・長野県はいくら儲けたか知らないが、風致はすっかりそこなわれた。
・自然環境保護の為、東京都条例の風致地区に指定されている。

「風致公園」(ふうちこうえん)というものもあるんですね。
都市計画法上の特殊公園。



posted by 空凛 at 13:53| Comment(0) | 言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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