2017年09月13日

蠢く(うごめく)

虫がはうように絶えずもぞもぞ動く。

漢字が示すように“虫が動く”意。
絶えずもぞもぞと細かい動きを続けるイメージ。
でも現在の用法は少し変わってきています。
「蠢く」の類語を見ると、
裏工作する・水面下で動く・こそこそと動く
といった意味が並んでいました。
現在では、虫の動きというよりは、“人の陰の働きかけ” として使われています。
「蠢く」で図書検索をしてみたら、
・蠢く野中広務
・関西に蠢く懲りない面々
・蠢く! 中国「対日特務工作」
・阿部政権誕生に蠢く改憲ゴロのカネと裏人脈
といった政治がらみの本が出てきました。

「蠢動」 (しゅんどう)
1、虫などがうごめくこと。また、物がもぞもぞ動くこと。
2、つまらないもの、力のないものなどが騒ぎ動くこと。

「もぞもぞ」に近い擬態語に
「もそもそ」「もごもご」「うごうご」があります。

「うごうご」
虫や物などが少しずつ動くさま、江戸時代に使われていました。
1、うごめくさま。特に、得意になって鼻をうごめかすさま。
2、元気がなく、うじうじしたさま。

「めく」は擬態語に付いて五段動詞を作ります。
“そのようになる” “似た様子になる”
・ウゴめく
・キラめく
・ザワめく
・ドヨめく
・ヒラめく
・ホノめく
・ユラめく
・ヨロめく

「ウゴ」「キラ」「ザワ」・・はみな擬態語です。
「ウゴウゴ」今は聞かなくなりましたが。
「ユラ」は元は玉や鈴などが触れ合う音。
「ウゴ」に「く」を付けて動詞にしたものが、「動く」です。
「蠢」からきているので、動くは移動ではなくて小さな動きをさしていました。
鎌倉時代まではそういう感じが意識されていましたが、次第に薄れて、今の「動く」になっています。

私の造語で気に入っているのが、「ミリミリ進む」です。
「ミリ」は単位の「mm」のこと。
見えないほどわずかだけど、ともかく前進している。
限界の壁にミリッと裂け目が入っていく音も掛けています。




posted by 空凛 at 09:15| Comment(0) | 言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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