2017年12月28日

指南(しなん)

教え導くこと。
(指南車が南の方角を示して導くところから)

Webに、なぜ “南を指す” ことが導くことになるのか?
という質問がありました。
言われてみればそうですね。
しかし確固内の説明わかります?
指南車って何ですか?

「指南車」とは、
古代の中国で、馬に引かせる車の上に人形を取り付けて、
その人形が常に南を指さしているような仕掛けを施したもの。
簡明に言えば、方位磁石が取り付けられた車。
その磁石の部分が手を伸ばした人形になっています。
その人形の画像がありました↓
http://blogs.yahoo.co.jp/kbqbh446/30649079.html

指南車のイメージがわかったところで、
意味の説明に戻ります。
指南車はやがて「指南」と略され、
人に方向や進路を教え導く意となります。
さらに「手引き」という意味にもなり、
手引書を「指南書」というようになりました。

江戸時代には武芸などを教授する役を
「指南番」というようになり、
転じて指導する者も「指南」というようになりました。
「指南」を検索すると2億件もヒットして
今も活発に使われている語だということがわかりました。

もう一つ、そういえばと思う質問がありました。
Q、「大きく切る」と書いて、
どうして “大事” の意味になるのですか?

A、「切」を見ると “きる” がすぐ頭に浮かびますが、
他にも意味があります。
1、心に強く感ずるさま。身にしみるさま。
2、一生懸命事を行うさま。熱心。
3、物事のさし迫っているさま。

「大切」は “大いに-迫る” 意を漢字表記し、
音読みさせた和声漢語。
“緊急を要するさま” から
平安末期には “肝要なさま” の意味で用いられ、
中世には “かけがえのないもの” から
“心から愛する” という意味としても使われました。

漢字の「きる」には、
「切る/斬る/伐る/截る/剪る」とあります。
使い分けは、
「斬る」---人
「伐る」---立ち木
「剪る」---枝・葉・花など
「截る」---布・紙など

「切る」は広くいろいろな場面で使われています。
・たんかを切る
・見得を切る
・ハンドルを切る
・弱り切る
・白を切る
・仁義を切る
・十字を切る

さらに、
「久離をきる」(きゅうりをきる)
という見なれない表現がありました。
親族などの関係を断つ。

「久離/旧離」とは、
江戸時代、失踪・非行などを行なった子供や親族などの関係を断つこと。
この手続きをすると、連帯責任を免れることができました。




posted by 空凛 at 08:32| Comment(0) | 言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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