2019年09月15日

なんなら

[副詞]
「なになら」(何なら)の音変化。

1、もしよければ。
相手が実現を希望していることを仮定する気持ちを表す。
・何なら私のほうからお電話します。

2、気に入らないなら。
相手がそれを希望しないことを仮定する気持ちを表す。
・ビールがなんなら日本酒にしましょうか。

何 = あなたの望み・意向・欲求など
相手の気持ちを察して、
1、必要があれば。お望みならば。
2、差し支えることがあるなら。おいやならば。

1、(あなたが希望するなら)私のほうからお電話します。
2、ビールが(お嫌い)なら日本酒にしましょうか
( )の部分をぼかした言い方が「なんなら」です。

本来の「なんなら」は、
相手のために何かを提案するという文脈で使われます。

〔伝統的用法〕
・あしたは朝寝坊していいよ。
なんなら、昼過ぎまで寝ててもいいよ。
・うまくできなくてもかまいません。
なんなら、お手伝いしましょうか。

〔近年多い誤用〕
“提案” とは関係のない文脈で使われています。

・彼はいつも朝寝坊だ。
なんなら、昼過ぎまで寝ていることもある。
・うまくできなくてもかまいません。
なんなら、まったくできなくても大丈夫です。

「なんなら」が
“さらに” “加えて” “かえって” “むしろ”
といった意味で使われているようです。

「なんなら」は、相手に配慮した言い方ですけど、
私にはぞんざいな物言いに聞こえます。
「なんだったら」もちょっと嫌な感じ。
使うなら「なんでしたら」でしょう。

こんなぼかした言い方もよく聞きます。
・こんなこと言うのもなんですが
・こう言ってはなんですが
・自分で言うのもなんですが
・ここで話すのもなんですから


もう一つ、気になっている語が、
「でして」
・ただいまこの商品は品切れ中でして
・鈴木は明日まで出張中でして
・この件は調査中でして

これも私だけの感覚かもしれませんが、
女性が使うのには違和感があります。

「〜でして」
原因理由 =なので
助動詞「です」の連用形「でし」
原因理由を表す接続助詞「て」
複合助動詞

「なので」
助動詞「だ」の連体形「な」
原因理由を表す接続助詞「ので」

「ですので」
「なので」の丁寧形。

「ですから」
助動詞「です」
接続助詞「から」
「だから」の丁寧形。



「何」の訓読みは「ナニ」と「ナン」があります。
「ナニ」--- どんな(もの) “質”
「ナン」--- いくつ “数”

「何色」(ナニイロ)--- 赤/白/黒
「何色」(ナンショク)--- 2色/3色/12色

「何人」(ナニジン)--- 日本人/英国人
「何人」(ナンニン)--- 2人/10人

「何県」(ナニケン)--- 佐賀県/千葉県
「何県」(ナンケン)--- 1県/2県









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posted by 空凛 at 08:00| Comment(0) | 言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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