2019年10月06日

語源「お墨付き」他

●お墨付き(おすみつき)
室町・江戸時代、
将軍や大名が臣下に与えた領地を保障・確認する文書のこと。
その文書が署名や署名を図案化した「花押」が、
墨で記されていたことから「お墨付き」と呼ばれました。

「花押/華押」(かおう)
文書の末尾などに書く署名の一種。


●折り紙付き(おりがみつき)
「折り紙」は現在の折紙のことではありません。
江戸時代、
刀剣鑑定の権威だった本阿弥家の出した鑑定書のこと。
その鑑定書が二つ折りの紙だったことから。
当時、刀にはそれを作った職人の銘がつけられ、
名高い刀匠の日本刀は高値で取引されました。
ところが、偽物も多数出回ったため、
木阿弥家(ほんあみ-け)が鑑定して、
真正と認めた刀に鑑定書をつけていました。


●極めつき(きわめつき)
江戸時代、
錦絵などに当局の「保証済」という意味で、
丸に「極」の字の印を押したことに由来。

「極め札」(きわめふだ)
短冊形の札に記した、刀剣・書画などの鑑定書。


●太鼓版(たいこばん)
太鼓のように大きな印判。
確実であることを保証する意図。
印判の大きさを強調するために「太鼓」が使われたのは、
江戸時代以前に甲州で作られた一分金の「太鼓判」の影響。
表面外周の装飾が太鼓の皮留めの装飾に似ているところから。


●日が昇る「東」、日が沈む「西」
「東」は「日向かし」(ひかし)、
「西」は「去にし」(いにし)が語源。

古語「去ぬ」(いぬ)
1、立ち去る。
2、過ぎ去る。
3、亡くなる。
「し」は方向を表す。


●左うちわ
利き手でない左手でうちわを使うと、
右手のようにバタバタとせわしい動きになりません。
ゆっくりとうちわをあおぐ姿が余裕ありげに見えるため。
うちわ = 打ち + 羽
「団扇」は当て字。

「扇」(おうぎ)は、
動詞「あふぐ」(仰ぐ)の連用形「あふぎ」が名詞化したもので、「おうぎ」はその現代仮名遣い。
扇子は日本人の発明です。



「木阿弥」を見て、
「もくあみ」かと思いましたが、違いました。

「元の木阿弥」(もとのもくあみ)
いったんよくなったものが、再びもとの状態に戻ること。

戦国時代の武将 筒井順昭が病死した時、
死を隠すために、その子 順慶が成人するまで、
声の似ていた木阿弥という男を寝所に寝かせて外来者を欺きました。
そして順慶が成人するや順昭の喪を公表し、
木阿弥は再び元の身分に戻ったという故事から。









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posted by 空凛 at 08:00| Comment(0) | 言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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