2019年11月10日

さんざめく

「さざめく」の音変化。
「ざんざめく」ともいう。
ひどく浮き浮きと騒ぎ立てる。にぎやかに騒ぐ。

「ささめく」「さざめく」「ざざめく」・・
似た言葉がありますが、どう違うのでしょう?

「さんざめく」は「さざめく」の雅語。
「さざめく」の元は「ささめく」です。

古語「ささめく」
「ささ」は擬声語。「めく」は接尾語。
ひそひそと話す。ささやく。

古語「ざざめく」
「ざざ」は擬声語。
騒がしい音を立てる。がやがやする。ざわざわする。

「ささめく」は古くは2つの意味を持っていました。
“ささやく” という意味と、
“ざわざわする” という意味です。
そして、“ざわざわ” の意味の時は、
強調して「ざざめく」「さざめく」とも表記していました。

「さざめく」
古くは「ざざめく」
にぎやかに声を立てて騒ぐ。

古語「ささめく」は相反する意味を持っていましたが、
その後、
「ささめく」は “ささやく” という意味だけが残り、
“ざわざわする” の意味では
「さざめく」が使われるようになりました。
現代では、「ささめく」と「さざめく」は別個のものとして辞書に載っています。

「さんざめく」は音を表す言葉でしたが、
現在は音に限らずいろいろな所で使われています。
私もキラキラしているイメージが浮かびます。
詩や俳句などでは、
「さんざめく」は「光」「歌」などに、
「ささめく」は「風」「葉」「声」などにかかることが多いようです。

Webから「さんざめく」を拾ってみました。

〇森山直太朗 「さくら」
さくら さくら いざ舞い上がれ 永遠にさんざめく光を浴びて

〇夏川りみ 「満天の星」
さんざめく天河 星晴りてぃ流り船 かぬしゃまぬ笛む音

〇谷村新司 「昴」
さんざめく名も無き星たちよ せめて鮮やかに その身を終われよ

〇米津玄師 「春雷」
嗄れた心も さざめく秘密も 気がつけば粉々になって・・

他にも、
「海」「波」「潮騒」「海岸」
「せせらぎ」「麦」「初夏」「祭」
「歌」「声」「笑い」「街」「日々」
などがさんざめいていました。
もはや「さんざめく」は意味が広がっていると言っていいかもしれません。

古語「ささらぐ」
さらさらと音を立てて水が流れる。

古語「ささめごと」(私語)
ひそひそ話。ないしょ話。
特に、男女間の恋の語らいをいう。

「ささめごと」って、きれいな言葉ですね。
漢字にすると「私語」ですが、
現在の「私語」は「しご」
意味は、
1、ひそかに話すこと。ささやくこと。
2、公の場であるにもかかわらず、
自分たちだけでひそひそと勝手な話をすること。
専ら、“勝手なひそひそ話し” の意味で使われていて、味気ない言葉になっています。









posted by 空凛 at 08:00| Comment(0) | 言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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