2019年11月17日

わかりみ

先日、ラジオから言葉のQ&Aが耳に入ってきました。
思い出しながら紹介します。
「み」という接尾語があります。
*
形容詞または形容動詞の語幹に付いて名詞をつくる。
「さ」と比べると使われ方は限られる。
*
<「み」のつく名詞>
厚み・重み・苦み・赤み・面白み・真剣み

<「さ」のつく名詞>
暖かさ・会いたさ・見たさ・つらさ・深さ

最近は若い人の間で「み」の付く名詞が広がり、浸透しつつあります。
「わかりみ」「おいしみ」「ねむみ」「やさしみ」
「やばみ」「つらみ」「うれしみ」
「辛み」(つらみ)は最近できたような気がしましたが、辞書にも載っています。
そういえば、「恨み辛み」って言いますね。
・わかりみが深い
・まだ眠みを感じる
・行きたみがある
・心配みが深まる
・もっと新しいおいしみを!
ピザハットには「おいしみ 4」という商品があります。

どうして「〇〇み」が増えたのか!?
「〇〇み」と言うと、
“客観化。引いた感じ” になり、あまり自己主張をしたくない若者に好まれたのでは。

Webにも解説記事がありました。
“感情の温度を下げる” というもの。
「行きたみ」とすると、
「行きたい」という感情が主体を離れます。
「めっちゃ行きたい」よりも「行きたみがある」の方が、感情の温度が低くなります。
「○○み」は自己を隠し、他人に同化しようとする日本人的な言い回しといえそうです。

●「させていただく」を使ってもいい。
謙譲語「ご」は何でも使えるわけではありません。
×ご中止 ×ご開催
へり下りが足りないと感じるため、「させていただく」で補っている。
・中止させていただきます。
初めて聞く解釈でした。

●「よろしかったでしょうか」は正しい。
「ポテトはよろしかったでしょうか」
「ご注文のほう、以上でよろしかったでしょうか」
こういった言い方に対して、
「よろしいでしょうか」でいいじゃないかという意見があります。
私もそう思っていました。
ところが、
「よろしかったでしょうか」は間違った言い方はではないようです。
敬語の本質は “距離を保つ” “隔たりを置く” こと。
過去形にすることで距離感が表現されると考えます。

Webには大阪外大・小矢野哲夫教授の解釈がありました。
「よろしかったでしょうか」は誤用ではなく、
適切な用法であると明言されています。
この過去形は寺村秀夫の「叙想的テンス」の用法で、聞き手に確認を要求する用法。
「叙想的テンス」は、いま起こっていることにもかかわらず、過去形の「た」で表現するもの。
確認/念押し/発見/思い出し・・
私たちは意識せず、過去形を使っています。
「鍵があった!」
「今日は誕生日だった!」
「お名前、何でしたっけ?」
北海道では丁寧な表現として、
現在のことを過去形で言う表現があります。
「おばんでした」
「まいど様でした」
電話では「田中でした」というように、
過去形で名乗る人が多いそうです。

そうえいば、
「ありがとうございました」
「おめでとうございました」
って、言いますね。







posted by 空凛 at 08:00| Comment(0) | 言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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