2019年12月01日

ラスボス感

「ラスボス感」って何?

元々はゲーム用語として使われていて、ネットを中心に広まった語です。
私はゲームをしないので、つい最近耳に入ってきた語でした。
「ラスボス」とは「ラストボス」の略で、“最後に出てくるボス” の意。
ゲームの節目で「ボス」と呼ばれる敵が現れますが、ボスの中でも、ゲームの最終面に辿り着いた時に現れるのが大きくて圧倒的な強さを持つ「ラスボス」。
闇世界の支配者、魔王といったイメージ。

「ラスボス感」
ラスボスを彷彿とさせる、という意味で用いられます。
威圧的で人を寄せ付けないオーラをまとった人を指すことが多いようですが、個人によって振れ幅があるようです。
人のみならず様々な場面でも使われています。

最近の若者はどんな語を生み出しているのでしょう。
Webをちょっと覗いてみました。
私でも使えると思った語がいくつかありました。

「パワーワード」
強烈なインパクトを残す言葉。

「沸いた」
テンションが上がって興奮した状態。

「秒で」
すぐに。急いで。

「(語彙力)」
発言の末尾に(語彙力)と付けて、
“表す言葉がないくらい素晴らしい” といった気持ちを表現。
自分のボキャブラリーの無さを皮肉るものです。
「ヤバい」「可愛い」といった、ありきたりの言葉とセットになっています。
・靴がやべーほど水を吸っててヤバい(語彙力)
・コンビニで買ったプリン、ちょーうま(語彙力)
・ソラテラスがとんでもなく絶景だった(語彙力)

前々回「〇〇み」を取り上げましたが、
ぼかし系表現に関するWeb上の文献を見ると、
若者が編み出す表現って、あなどれないと思いました。
振り返れば、
1980年ころからぼかす表現が若い世代に広まりました。
「とか」「〜みたいな」「〜的な」
・消しゴムとか、借りたりしていい?
・もう会いたくない、みたいな・・
・僕的には大丈夫だけど。

1980年以降の日本は物質的に豊かになり、個性や多様性が尊重される社会になりました。
言葉に対してもある程度、自由を許容する雰囲気もあり、若者の緩い遊びのある表現が生まれたのではないでしょうか。

ぼかしや婉曲表現の底には “遠慮” という心理があります。
遠慮意識が相手の領域に直接踏み込まない表現を取らせ、それが丁寧さを感じさせることになっています。
「あなた」は元々は遠称方向詞でした。
それが江戸時代に敬意のある対称詞になります。
「辺り」「など」「の方」もぼかす言い方です。
・この辺りで終わりにしましょう。
・私などもそのように考えております。
・部長の方からご説明をお願いします。

「・・と思います」もよく聞かれます。
私もよく使います。
ソフトな言い方ですが、あまり多用すると、自信なさげに聞こえてしまいますね。









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posted by 空凛 at 08:00| Comment(0) | 言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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